沖縄全域をカバーする医療用酸素ネットワーク

2月恩納村、3月は西表・石垣で実践訓練へ
はいさーい!一般社団法人マリンレジャー振興協会(AMP)広報担当です。 2026年、沖縄の海を「世界一安全な海」にするための挑戦が、大きな節目を迎えています。
現在、私たちは日本財団「海と日本PROJECT」の支援を受け、沖縄全域で「医療用酸素ネットワーク」の構築を推進しています。
今回は、なぜ今「医療用酸素」なのか、その重要性と現状の課題、そして私たちが進めている解決策について詳しくお伝えします。
1. 「医療用酸素」の圧倒的な有用性
水難事故、特にダイビングやシュノーケリング中の事故において、初期対応での酸素投与は生死を分ける鍵となります。 医療用酸素は、体内の窒素排出を促し、組織への酸素供給を早めるため、減圧症や溺水時の応急処置としてこれ以上ないほど有効です。現場に「酸素があるか、そして使えるプロがいるか」が、救命率を劇的に左右するのです。
2. 業界が抱える「現状と問題点」
これほど重要な医療用酸素ですが、普及には大きな壁がありました。
- アップデートの欠如: 医療用酸素は医療機器であるため、2年に一度の講習と知識の更新が必要です。しかし、日々の業務の忙しさから更新を怠り、機材が形骸化しているケースが見受けられました。
- 物流とコストの壁: 特に離島地域では、高圧ガスの輸送コストや機材の維持費が事業者の大きな負担となり、設置を断念せざるを得ない現状がありました。
- 「持っているだけ」の課題: 機材はあっても、緊迫した現場でパニックにならず、レスキュー活動と並行して正しく酸素を扱えるスタッフが不足していました。
3. AMPの解決策:日本財団予算による全県展開
これらの課題を解決するため、AMPは民間主導の具体的なアクションを起こしました。日本財団の強力な支援により、「講習の実施」と「機材の2年間無償リース」をセットにした支援事業を沖縄全域で展開しています。
これにより、事業者はコストの心配なく最新の機材を導入でき、同時に2年に一度の「知識とスキルのアップデート」を確実に受けることが可能になりました。
4. 進捗報告:阿嘉島で見せた「実践力」のリアリティ
先日行われた阿嘉島での講習(動画)では、まさにこの「解決策」が形となって現れました。
- 32セットの配備完了: 阿嘉島(12セット)、本部(7セット)、座間味(7セット)、恩納(6セット)と、すでに各地で「救命の点」が打たれています。
- 酸素×レスキューの融合: 単なる座学ではなく、水中からの引き上げや船上での連携など、現場で「本当に動ける」プロを育成。動画の中のガイドたちの真剣な表情が、その成果を物語っています。
5. 次なる展開:2月の恩納村、そして3月の八重山へ
この流れを止めず、さらにネットワークを広げます。
- 2月18日: 好評につき、恩納村で追加講習を開催。
- 3月: **西表島(10セット)・石垣島(10セット)**への配備と実践訓練を実施。
広大な八重山エリアにこのネットワークが広がることで、沖縄の安全インフラは飛躍的に向上します。
まとめ:安全を「努力義務」から「標準」へ
これまで、マリンレジャーの安全対策は各事業者の「努力義務」に委ねられてきました。しかし、私たちは日本財団や地域と連携し、それを沖縄の「共通の標準」へと引き上げます。
「沖縄の海なら、万が一の時も守ってもらえる」 その信頼こそが、世界中の海を愛する人々から選ばれる、サステナブルな観光地・沖縄の基盤になると確信しています。
【事業者の皆様へ】 3月の西表・石垣講習の募集詳細は、以下のサイトからダウンロードしてください。


