スクーバタンクの推奨使用期限守

安全と安心のダイビングライフへ

皆さん、こんにちは。今回はダイビングタンクの使用推奨期限に焦点を当てたお話をします。特にダイビングタンクは、その特性上、医療用や工業用のタンクと比べて使用推奨期限が短めに設定されています。

経済産業省の外郭団体高圧ガス保協会の指針

スクーバタンクの使用推奨期限は、製造から10年と高圧ガス保協会によって定められています。この期限は、タンクの安全性を確保する上で非常に重要な指標となっています。

なぜダイビングタンクの使用推奨期限は短いのか

医療や工業用のガスボンベと比較して、スクーバタンクは日常的に厳しい環境にさらされるため、使用推奨期限が短めに設定されています。

  • 利用頻度の高さ: ダイビングタンクは非常に頻繁に使用されるため、それに伴い摩耗も速まります。常に高いメンテナンスが求められるのです。
  • 海水の影響: 海水に浸かることによる腐食が内部で進行します。
  • 紫外線の影響: 直射日光による材質の劣化が進みます。
  • 移動時の衝撃: 船や車での移動中に受ける衝撃が、タンクの寿命を縮めます。

古いタンクのリスクとその対策

  • 腐食: 内部の腐食はタンクの壁を弱くさせ、爆発事故につながる可能性があります。こまめな点検と清掃が必要です。
  • 材質の劣化: 使い続けることで材質が劣化し、安全上のリスクが高まります。
  • 定期的なメンテナンスでこのリスクを抑えましょう。

日常的な取り組みで安全を守る

安全なダイビングを追求する上で日常的に行うべき点検や保管方法について見ていきましょう。

  • 定期検査: タンクは定期的に専門の店で検査を受けるよう心掛けましょう。これにより問題を早期に発見し、事故を未然に防ぐことが可能になります。
  • 適切な保管: タンクは湿度が高い場所や直射日光を避け、温度が安定した場所で保管する必要があります。これにより、材質の劣化を遅らせることができます。

不幸な事故事例

2023年8月16日韓国の済州島で20年以上使用したタンクが爆発したことにより1名死亡し、日本国内でも過去5年間で2名の方が亡くなっています。

個人の責任と安全対策

  • 食品の賞味期限と同様に、スクーバタンクの使用推奨期限も個人の責任で守るべきです。期限切れのタンクを使用すると、危険が伴います。しかし、そのリスクを冒して安価でサービスを提供する事業者もいるため、注意が必要です。
  • 個人の責任で賞味期限切れの食品を食べて調子が悪くなっても個人の責任ですが、販売価格を安くするために賞味期限切れの食材を使って食事を出すレストランは避けたいと思いませんか。

AMPの取り組み

  • AMPは、経済産業省が定めた推奨使用期限を守っている事業者の情報を公開する取り組みを推進しています。これにより、消費者が安心してダイビングサービスを利用できるよう努めています。

おわりに、安全と安心のダイビングライフを送るためには、スクーバタンクの推奨使用期限を遵守することが重要です。次回もダイビングの安全に関する重要な情報をお届けします。

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